NEED Immersive Realityが語る、VRが新しい技術としてどのように位置付けられるか

NEED Immersive Realityが語る、VRが新しい技術としてどのように位置付けられるか

Pimaxでは、NEED Immersive RealityのRainer氏とCAD FORGEのReinhard氏をお迎えし、VR技術がどのように新しい形で活用されるかについて、お話を伺いました。

VRは簡単に間違いを発見できる技術です

「建築の巨匠として、VRを使ってお客様に家の設計を見せています。私たちはVRを活用してデザインレビューを行っています。もし間違いがあれば、その修正には多大な費用がかかります。例えば、建物に間違った窓を取り付けてしまったり、部屋が個人のニーズに合わなかったりすることです。ですので、VRは間違いを早期に発見できる非常に有効な技術です。」

—— Reinhard

Reinhardがビデオで言っていたように、「VRは間違いを早期に発見できる非常に有効な技術です。」

VRは、ユーザーが仮想環境の中でさまざまなシナリオを体験できる技術であり、実際に移動する手間や費用を節約することができます。また、医療や軍事の分野ではシミュレーション訓練にも活用されており、安全で効率的な学習が可能になります。さらに、VRはリモートコラボレーションも支援しており、異なる場所にいる人々が同じ仮想空間で互いに交流することができます。

例えば、建築家はまずリアルな3Dモデルを作成し、その後VRでクライアントと会い、仮想空間の中で建物を確認してもらうことができます。クライアントはシンクの位置や色、素材を自由に決めることができ、もし窓の位置が間違っていれば、3Dで直接修正することができます。これにより、時間とコストを大幅に削減することができます。

VRの普及は難しい

過去10年間、RainerとReinhardは、業界においてVRを簡単に使える方法が不足していることに気付き、自らソフトウェアの開発を始めました。彼らはVRの活用方法を模索し、建築や博物館、医療訓練など、さまざまな分野でのユースケースを作り出すために試行錯誤を続けてきました。

しかし、実際の課題はVRをどのように普及させるかだと気づきました。VRがどのように機能するかを他の人に伝えるのは難しく、実際に体験してみないとその効果は実感できません。多くの人々はVRヘッドセットを試す機会すら持っていないのです。

「私たちがやらなければならないのは、まず人々にVRを体験させて、‘さあ、次は他の人にもVRを体験させてくれ’と言わせることです。」 —— Rainer

NEED Immersive Realityは未来に向けて準備万端

イマーシブリアリティ(Immersive Reality)とは、仮想環境内で「存在感」を生み出す技術を指します。これには仮想現実(VR)、拡張現実(AR)、および複合現実(MR)が含まれます。それぞれの技術が異なる方法でユーザーを引き込みますが、VRはその中でも一歩進んで、ユーザーを完全にデジタル世界に没入させ、物理的な環境を遮断します。この完全な没入感により、他にはないほど深いエンゲージメントとインタラクションが可能になります。

イマーシブリアリティの重要性は明白です。私たちは、より魅力的で効果的に人々とつながり、学び、創造する方法を求めています。その中で、VRは革新的な技術として注目されており、さまざまな業界に導入することで、体験を向上させ、成果を改善し、さらなる革新を生み出す力を秘めています。

「VRは非常に新しいメディアであり、デバイスとしての歴史もまだ10〜15年程度に過ぎません。一度は市場から姿を消しましたが、2014年から2015年にかけて再び登場しました。今、私たちには新しいデバイスがあり、これから私たち全員がその使い方を見つけ出さなければならない時期に来ているのです。」

—— Reinhard